2016年12月02日

皮膚外科治療についてA

こんにちは。 ぎなん皮ふ科クリニック 院長 伊藤秀明です。

前回に続いて本日は『やけど』『外傷』についてお話ししたいと思います。

『やけど』『外傷』をしてしまったら、『外科』へ行きますよね?

ただ、『外科』といっても実はたくさんの『外科』があるのです。

おなか・肺の手術をする消化器・呼吸器外科、心臓などを手術する心血管外科、頭の手術をする脳神経外科、骨折などを扱う整形外科などが挙げられます。また、目や耳鼻を手術する眼科・耳鼻科も外科と言えるでしょう。

では『やけど』『外傷』はどこの外科へ行きますか?

正解は『皮膚科』『形成外科』です。総合病院を受診するとどちらかの科で自動的に受付されます。皮膚をきれいに縫い合わせたり、傷をきれいに治すのはこの2科の得意分野です。

最近、『湿潤療法』が流行しており傷などにも何でもかんでもラップなどの湿潤療法を行って感染を悪化させてかえって治りを遅くしている症例も見られます。特に褥瘡(床ずれ)などは顕著です。何より大切なことは患者様を『診て』、傷の状況や患者様の背景(足が悪いので通院は少ないほうがいい、子供の顔の傷なので通院は増えてもいいのでとにかくきれいに治したいなど)に合わせてオーダーメイドに治療方針を立てて、納得して治療を受けていただくことが本当に大切なこととだと私は考えております。

『ぎなん皮ふ科クリニック』では『皮膚科専門医』・『在宅褥瘡予防・管理師』としての何百例という経験を生かし、傷に対して被覆材を使用した湿潤療法と軟膏を使用した古典的治療を状況にあわせて適切に使用し、皆様によりよい傷の治療を提供していきたいと思います。
posted by ぎなんMS at 06:40| 日記