こんにちは。
ぎなん皮ふ科クリニック 院長 伊藤秀明です。
皆様は『巻き爪』、『やけど』、『外傷』、『皮膚表面や皮膚の下のできもの』は皮膚科医が得意とする疾患なことをご存知ですか?
今回から3回にわたってこれらの『皮膚外科治療』についてお話ししたいと思います。
まず巻き爪、陥入爪についてお話します。どちらも同じでしょ?と思われる方もおおいと思いますが実は違います!
巻き爪は湾曲して巻いている爪であり、指の肉に食い込んでいるものとそうでないものがあります。
前者は巻き爪・陥入爪どちらもある方、後者は巻き爪のみの方です。
また、陥入爪の中には巻いていていて食い込んでいる方、すなわち巻き爪・陥入爪どちらもある方と巻いていないのに先端の角や横側が食い込んでいる方、すなわち陥入爪のみの方がいらっしゃいます。
このうち、受診をされる患者様が圧倒的に多いのは痛みを伴う『陥入爪』の要素がある患者様です。また、美容的観点を気にされて受診される方もいらっしゃいます。
治療は色々あります。
・肉を引っ張り爪に食い込まないようする『テーピング法』
・爪にクリップを引っかけ広げる『クリップ法』
・爪に穴をあけ弾性ワイヤーを挿入して外側へ広げる『ワイヤー法』
・フックのついたワイヤーで外側へ巻き広げる『3TO(VHO)法』
などがあります。
それでも効果が不十分で満足が得られないときには部分的に爪を抜いて一部爪が生えてこないように処理する手術などの手術も選択肢に入ってきます。
これらの爪の治療は皮膚科医や整形外科医が得意とする疾患です。さらに、爪水虫がある方は皮膚科医なら同時に治療できます。
『ぎなん皮ふ科クリニック』では今までのワイヤー法の経験、3TO(VHO)のライセンス保持者としての治療経験、そして手術については陥入爪手術50例以上という経験を生かして爪のことでお悩みの患者様がいらっしゃれば予防法・対処法などをお伝えしたり、可能な限り多くの治療法の提示を行い満足していただけるよう努めてまいりますのでよろしくお願いします。
posted by ぎなんMS at 07:15|
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